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ワンストップサービス

 ワンストップサービスとは、顧客が一か所で複数のサービスを受けられる仕組みのことです。

解説

ワンストップサービスは、顧客が一度のアクセスで必要な全てのサービスを受けられることを目的とした仕組みです。これは顧客が一つの場所、例えば特定の窓口やポータルにアクセスするだけで、様々な手続きや問い合わせを完結できることを指します。こうしたサービスは、顧客の利便性を高めるとともに、企業にとっても効率的な情報管理を可能にします。

具体的には、製品の購入後にサポート、修理、保証などの手続きを同じ場所で行えるようにすることが該当します。顧客は複数の部門を回る必要がなくなり、企業は一貫した顧客データを管理しやすくなります。この仕組みにより、顧客満足度の向上や企業のサービス効率の向上が期待できます。

オムニチャネルとの違い

似た言葉にオムニチャネルがあります。オムニチャネルとは、顧客がどのチャネル(店舗、オンライン、電話など)を利用しても一貫したサービスを受けられることを重視しています。ワンストップサービスは、複数のサービスを一つの窓口で完結させることに主眼を置いているため、提供するアプローチが異なります。

SPOCとの違い

似た言葉にSPOC(シングルポイントオブコンタクト)があります。SPOC(シングルポイントオブコンタクト)は、顧客が特定の窓口や担当者を通じて企業とやり取りする方式です。SPOCの概念は、企業内の複数の部門やサービスにアクセスする際に、顧客が一つの窓口を利用することでコミュニケーションを簡略化することを目的としています。ここでは、一貫した情報の伝達と管理が主眼です。

SPOCとの違いは、ワンストップサービスが顧客が複数のサービスを一箇所で完結できることに重点を置いているのに対し、SPOCは顧客と組織内の様々な部門との間で円滑なコミュニケーションを維持することを目的としています。つまり、SPOCはコンタクトの接点を一元化し、情報の一貫性と効率的な応対を実現することに焦点を当てているのです。

利用シーン

篠宮課長
篠宮課長

我々のコールセンターでは、ワンストップサービスを導入して顧客満足を高めたいと思っているんだ。

それは良いですね。オムニチャネルのアプローチも考えているのですか?

SV高松
SV高松

篠宮課長
篠宮課長

そうだね。オムニチャネルでは、どのチャネルからでも同じ体験を提供することを目指しているけれど、まずは一箇所で全てを解決できるワンストップサービスに注力しようと思っている。

より簡単な説明

ワンストップサービスは、必要なことを一度の訪問で全部片付けられる仕組みのことです。たとえば、百貨店で買ったものの返品、質問、修理依頼を全部一つのカウンターでしてもらうようなものです。

これに対して、オムニチャネルは、どの方法(店頭、ネット、電話など)を選んでも同じサービスが受けられるという考え方です。どちらもとても便利ですが、ワンストップサービスは「一箇所で全て完了」、オムニチャネルは「どの手段でも同じ体験」を目指しています。

類義語・関連用語

窓口サービス、一括サービス、オムニチャネル

読み方・表記

ワンストップサービスは、英語だと"One-stop Service"と表現されます。

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